子供が風邪を引いたと思ったら、発疹・湿疹・蕁麻疹が出てきた…

 

これは風邪と関係があるのか、それともほかの病気なのでしょうか?

 

風邪で飲んだお薬の影響で蕁麻疹が出ることもあります。

 

 

こんなときは小児科、皮膚科、どちらに行けばいいのでしょうか?

 

スポンサードリンク

子供が風邪っぽい症状で発疹・湿疹が出ているときはどうしたらいい?

 

子供が鼻水、くしゃみや咳、熱が出ていたりと風邪っぽい症状がでていたところへ発疹・湿疹がでたときは、風邪ノウィルスにかかったことでウィルス性の発疹がでているだけの場合と、風邪とは別の病気の場合があります。

 

風邪によるウィルス性発疹症

 

夏の風邪では風邪を引き起こすウィルスの影響で風邪をひいて2〜3日後に発疹が出ることがあります。

 

たいていはこまかい発疹で、風疹の発疹に似ていますが、風邪のウィルスは200種類以上あり、風邪にかかって毎回発疹が出たとしても、かかったウィルスの種類によって発疹の出方が違うこともあります。

 

発疹に関しては特別な治療は必要ないので、ふつうの風邪の治療をしていれば2〜3日で発疹は自然に消えます。

 

 

突発性発疹 (生後6か月〜12か月でかかることが多く、1歳までに90%の子供がかかる)

 

熱が3・4日続いて、熱がストンと下がったあとにお腹や背中に大きさが大小不規則な発疹がポツポツでて半日くらいで全身に広がります。

 

熱が出たあとに発疹が出てみないと突発性発疹かどうかの判断がつきにくいので、熱がでたときには一度病院の小児科に行きましょう。

 

以前に熱を出して熱性けいれんになったことがあるお子さんは熱が出たら早めに病院に行くようにしてください。

 

発疹は2・3日目立つものの、だんだんうすくなって消えます。

 

かゆみはあまりでないですが、かゆがることもあります。

 

子供自身は熱がでていたとしても元気なことが多いです。

 

家では、熱が出ているときはこまめに水分補給をして発疹などに変化がないか観察してメモしておきましょう。

 

突発性発疹だと診断がか確定した場合は、安静にして水分補給に気をつけておけば、特別な薬がなくてもよくなっていくことが多いです。

 

麻疹(はしか):予防接種をしていないと2〜6才に多い

 

1才で麻疹の予防接種をしていないときは、保育園や兄弟、外出で感染した麻疹(はしか)の可能性もあります。

 

一番の予防方法は1才になったら麻疹の予防接種を受けておくことです。

 

 

鼻水、くしゃみ、せきなどの風邪に似た症状がでて、38℃前後の熱が出やすいので、熱がでているときは小児科に行きましょう。

 

子供はぐったりして元気がなくなることが多いです。

 

こういった症状が出た2〜3日後に直径1〜2平方ミリメートルくらいの盛り上がるような赤い発疹が顔、お腹、足、手の順番に出ることが多く、3〜4日で全身に広がって発疹が隣同士くっつくような感じになります。

 

お口の中にも白い口内炎のようなものができるのも麻疹の特徴なので、お口の中もチェックしてみてください。

 

発病してからだいたい6〜8日で熱が下がってきて発疹もゆっくり消えていきます。

 

麻疹は有効な薬が開発されていないので、風邪と同じような治療になります。
中耳炎や肺炎になることもあるので、その予防として抗生物質を使います。

 

あまりにも全身の体調がよくないときは入院をします。

 

麻疹はうつる病気で、熱が下がっても3日くらいは人にうつしてしまう可能性がありますから、外出はやめてほかの子供と接触しないようにしてください。

 

元気になるまではあまり無理をしないようにしましょう。

 

スポンサードリンク

 

手足口病 (4〜5才の子供に多い)

 

名前の通り、手と足と口にまわりが赤くて真ん中が白っぽい米粒くらいの大きさの発疹がでます。

 

痛みやかゆみはないですが、水泡になるとかゆみが出やすいです。
場合によっては、手足と口以外のお尻や肘に出るタイプもあります。

 

熱は37〜38℃と軽いことが多く、下痢や吐く症状が出ることもあります。

 

「風邪とちょっと違うかな?」と思ったら小児科に行きましょう。

 

口の中にできた水泡がつぶれると痛みを感じて子どもの機嫌が悪くなったり、食べられなくなってしまうことがあるのでツルンとしたのどごしがよい食べやすい食事に変えてあげましょう。

 

みかんジュースなどの柑橘系のジュースはしみて痛がりやすいので、のどごしがいいといってもジュースは気をつけた方がいいです。

 

湯冷ましやうすめた麦茶を試して、水分補給にも気をつけてください。

 

発疹は1週間くらいで治り、自然に治るのを待つのが一般的です。

 

 

子供が風邪をひいたとき蕁麻疹(じんましん)は出るの?

 

蕁麻疹は急に赤く盛り上がった部分ができてかゆみも出ます。

 

 

数時間で消えることがほとんどですが、

 

下痢・吐く、気分が悪くなる、のどがヒューヒューする・息苦しい

 

といった症状が一緒に出ているときは、

 

食べ物や風邪の治療でもらったお薬のアレルギーによる蕁麻疹の可能性が高いので早めにアレルギー専門医(皮膚科)がいる病院に行きましょう。

 

近くにない場合はかかりつけの小児科医に相談してみてください。

 

薬でアレルギーが出る子供もいますが、もともとアレルギーがあるということがわかっていないと、先生もアレルギーが出ないように薬を選ぶのはむずかしいです。
アレルギーが出てからでないと、どの薬がダメなのか判断しづらいこともあるのです。

 

私はペニシリン系のお薬がダメですが、飲んで蕁麻疹が出たことで中止し、それ以降は間違って出されないように、自分でも初めてかかる病院では必ず先生に伝えるようにしていました。

 

ほかにも、体調がよくないとペニシリン系以外の薬でも薬による蕁麻疹(薬疹)が出ることもあります。

 

家族がダメな薬があるときは、子供もその薬がダメなこともあるので、家族に薬のアレルギーがあるときは事前に先生に相談しておきましょう。

 

ただ、子供の蕁麻疹が出る理由は、食べ物・薬などのアレルギーで出るイメージが強いですが、

 

現場の皮膚科の先生は、子供の蕁麻疹が出る理由で一番多いのは食べ物によるアレルギーではなく、風邪や下痢を起こしやすい感染性の胃腸炎など感染症だと話しています。

 

子供の風邪で蕁麻疹が出る原因は?

 

子供が風邪やウィルス性の胃腸炎などにかかるってしまうと、それが原因で抵抗力が落ちて蕁麻疹が出ることもあります。

 

また、いつもより長めに子供と外出したり、旅行をしたり、幼稚園・保育園や学校でのイベントがあった後だと、疲れて抵抗力が落ちて蕁麻疹が出やすいです。

 

蕁麻疹は体があたたまるとかゆみが出やすいので、ひどいときは激しい運動は避けた方がいいです。

 

抵抗力が落ちていて蕁麻疹が出ただけなら、あまり長引かずに消えていくことが多いですが、あまりにひどい場合は抗ヒスタミン剤やアレルギー用のお薬を使います。

 

 

まとめ

 

 

子供が風邪を引いたと思ったら発疹・湿疹・蕁麻疹が出てくるとびっくりしていまいますよね。

 

このまま様子を見ていいかわからないときは、

 

  • 風邪や発疹・湿疹・蕁麻疹がなどがいつから症状が出ているのか
  • 発疹・湿疹・蕁麻疹はどの部分に出ていて、どんなふうに広がっているか
  • かゆみがあるのか
  • 最近飲んだお薬はなにか
  • ほかに下痢や吐くなどの症状があるのか

 

といったことをメモしてかかりつけの小児科医がいる病院に相談してみましょう。

 

スポンサードリンク